口腔外科
口腔外科
口腔外科は一言でいえばお口の外科医です。診療内容としては、一般開業医(街の歯医者さん)であれば親知らずの抜歯や顎関節症、大学病院など大きな病院であれば親知らずの抜歯、顎関節症以外にも口腔内の腫瘍(できもの)などがあげられます。
親知らずとは別名『智歯』とも言います。
親知らずは、18~20歳で萌えてくる事が多く、永久歯の中で一番最後に萌えてくるためスペースを確保する事が出来ず横を向いたり、斜めに萌えてきたり顎の骨の中に埋まったままになる事があります。その為歯ブラシがあたりにくく、食べかすが溜まりやすくなり歯茎が腫れてしまったり、虫歯になりやすい状態になります。
顎関節症は顎関節や咀嚼筋が痛くなったり、口が開け閉めしにくくなったり、開け閉めの時に音がなったりするようになる事です。また顎関節症は解剖学的要因、咬合的要因、精神的要因や外傷的要因など様々な要因があげられます。昨今日中や夜間の歯ぎしりや食いしばり、頬杖や精神的ストレスによる筋肉の過緊張が顎関節に負担をかけているともいわれています。
粘膜疾患は、口の中の粘膜(歯肉や舌など)に水膨れができたり表面が赤くなったり白くなったり、凸凹したり、ヒリヒリしたり痛みを伴ったりします。良性のものも悪性のものもあり、場合によっては良性が悪性に変化する事もあります。気になれば早期の受診をおすすめいたします。
主な疾患として……
再発性アフタ、口内炎、口腔カンジダ症、天疱瘡・類天疱瘡、白板症・紅板症
扁平苔癬などがあります。
口腔乾燥症とはドライマウスともいわれます。唾液の分泌量が低下してお口が乾く状態の事を言います。唾液の分泌量は一日当たり約1~1.5リットル程度といわれています。軽度の口腔乾燥症であれば唾液の分泌量が減少する事によりお口の中がネバネバしたりヒリヒリしたり口臭を感じるようになります。重度になるとさらに唾液の分泌量が減少し、舌に痛みを生じたり、ご飯が痛みで食べにくくなったり、強い口臭を感じるようになってきます。また唾液が減少する事による虫歯の増加や歯周病の進行がありますので、定期的な歯科医院の受診をおすすめします。家庭では積極的な水分の補給を心がけてください。
原因:薬(鎮痛剤、抗パーキンソン剤、降圧剤など)の副作用や糖尿病、自己免疫疾患であるシェーグレン症候群(唾液腺の萎縮など)や加齢、口呼吸、ストレスなどがあげられます。